マウスを用いた行動実験のための慢性脳血流イメージング装置
引用
Haruta, M., Kurauchi, Y., Ohsawa, M., Inami, C., Tanaka, R., Sugie, K., ... & Ohta, J. (2019). マウスを用いた行動実験のための慢性脳血流イメージング装置。 Biomedical Optics Express , 10 (4), 1557-1566.
簡単な
この記事では、マウスの行動実験で使用するために開発された新しい慢性脳血流イメージング装置について説明します。
まとめ
2019 年にBiomedical Optics Expressに掲載された、Makito Haruta 氏らによるこの論文では、自由に動くマウスの慢性的な脳血流を画像化する装置について説明しています。主なポイントは次のとおりです。
- 概要:このデバイスは、マウスの頭部に取り付けられた慢性光ファイバープレート (FOP) ウィンドウを備えた小型の埋め込み型 CMOS イメージ センサーです。
- 機能:この装置により、麻酔や頭部固定を必要とせずに、マウスの脳血流と脳活動を長期にわたって観察することができます。
- 仕組み:緑色の LED (ヘモグロビンに吸収される波長のため選択) を使用して脳の表面を照らし、CMOS センサーが反射光を捉えます。反射の変化は血流の変化に対応します。
- なぜ重要なのか:この装置により、これまでは既存の脳画像技術の限界により困難であったマウスの行動実験が可能になります。著者らは、この装置が脳血管疾患の治療法の開発に役立つ可能性があると示唆しています。
- 主な実験:研究者らは、この装置を使用して、刺激に対するマウスの感覚皮質の血流変化を観察しました。この装置が血流速度と脳活動の変化をうまく測定できることが分かりました。
出典: https://opg.optica.org/boe/fulltext.cfm?uri=boe-10-4-1557&id=406960