リアルタイムオートラジオグラフィーシステムと組み合わせた蛍光顕微鏡の開発
引用
頼 宏樹、菅野 聡美、林 義武、二瓶 直人、中西 智子。「リアルタイムオートラジオグラフィーシステムと組み合わせた蛍光顕微鏡の開発」 RADIOISOTOPES 、vol.57、no.6、2008、pp.355-60。
キーワード
- リアルタイムオートラジオグラフィー
- 放射性同位元素蛍光顕微鏡
- テーパー光ファイバープレート
- ベータ線イメージング
- 蛍光タンパク質
- カルシウム-45
簡単な
新しい顕微鏡システムは、リアルタイムオートラジオグラフィーと蛍光顕微鏡を組み合わせて、植物組織の細胞レベルでの放射性同位元素の分布(例えば、⁴⁵Ca)の画像化を可能にします。このシステムにより、研究者は明視野、蛍光、オートラジオグラフィー画像を同時に取得できます。
まとめ
研究者チームは、リアルタイムオートラジオグラフィーと蛍光顕微鏡を組み合わせた新しい顕微鏡システムを開発しました。これにより、研究者は、標識されたシグナル(低分子量)のオートラジオグラフ画像と蛍光画像および明視野画像を取得できます。このシステムは、⁴⁵CaCl でトレースされた大豆の茎のスライスを観察することでテストされました。このシステムを開発するチームの目標は、シグナル伝達と遺伝子発現を研究するための新しいツールを提供することでした。
- 研究者らは、この用途のために既存のリアルタイムオートラジオグラフィーシステムを改良しました。
- このシステムでは、より高い解像度を得るために厚さが調整された CsI(Ti) シンチレータを使用しています。
- オートラジオグラフ画像を拡大するために、テーパー光ファイバープレートも使用されます。
- このシステムは、大豆の茎における⁴⁵Caの分布を単一細胞レベルで検出することができました。
- 研究者たちは、このシステムが GFP などの蛍光タンパク質技術と組み合わせてシグナル伝達と遺伝子発現を研究するのに役立つと考えています。
出典: https://www.jstage.jst.go.jp/article/radioisotopes/57/6/57_6_355/_pdf